2008年2月、チュニジアでのショット。
フォルクスワーゲン社の
「ドライビングエクスペリエンス」という
一般向けのイベントに同行取材した。

南部のトズールという街からサハラ砂漠を
2泊3日掛けて
フォルクスワーゲン・トゥアレグTDIで
800kmほど走り、再び、トズールまで戻ってきた。

その途中のジェリド湖の畔だ。
ジェリド湖は巨大で、湖を二分する形で
真ん中に舗装道路が通っている。
砂漠の中の湖なので、なだらかに深くなっていき、
端の方は干上がっている。

空気中の不純物が極端に少ないから、
月はクレーターまで見え、星が力強く瞬いている。
遠くの山々は、手が届きそうだ。
日没手前の淡い陽射しの中では、どこまでが空で、
どこからが湖面なのか判別できない。
水面と地面の境もわからない。
何か、ひとつの大きなものに
自分が包まれているようで、
幻想的な光景だった。

2010年10月表紙

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