突如、前方に現れたトナカイの群れをバスの座席から撮影した。

2010年2月12日から13日に掛けてフィンランドで行われた
ポルシェのイベント「パナメーラ・スノウ&アイス」に参加し、
帰りにサーリセルカのホテルからイヴァロ空港に
向かう道中での一瞬のできごとだった。
ポルシェはポルシェ・トラベルクラブという別会社を持つほど
自社のクルマを用いたツアーの開催に熱心で、
「パナメーラ・スノウ&アイス」もメディアに
体験取材の機会が与えられた。
イヴァロ近郊の北極圏内にポルシェが管理している
テストコースとその隣の凍結した湖で行われる
ドライビングレッスンがツアーの主目的だ。
雪上と氷上でのパナメーラの4輪駆動のパフォーマンスが
素晴らしかったのは半ば予想していたことだったが、
後輪駆動のポルシェ911のスタビリティの高さと
ステアリングの正確さにも改めて驚かされた。
舗装路以上とも思えるほど、こちらの操作と意志のままに
動いてくれるのには舌を巻いた。

北極圏ではトナカイはたくさん飼育されている。
僕らのディナーのメインディッシュにも
ステーキとして出てきたほど、ここでは人間にとても近い動物だ。
放牧されているものも多いから、このように集団で道路を
渡ったり、しばらく道路を歩いたり走ったりする姿も
目にすることができる。
クルマを運転中に衝突に注意しなければならないものは
土地それぞれで、北海道の知床ではエゾシカが、
沖縄本島北部ではヤンバルクイナが看板に描かれているが、
ここではトナカイになる。

2012年1月表紙

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