ロンドンのマーブルアーチ駅前の喧騒を避けて
ピカデリーサーカスに向かうのに脇道と抜け道を探りながら
メイフェアを歩いていたら、 100メートル以上向こうに
シルバーのディーノ246GTが停まっていた。

アストンマーチン・ヴァンティッジ、ベントレー・ミュルザンヌ、
フェラーリ599などの現代の高級車が
道の両側に停まっている界隈にあっても、
246GTはオーラを放っていた。
その周囲だけ別の空気に包まれていた。

タクシーを2台やり過ごして反対方向に渡り、近付いていった。

小振りで引き締まっているんだけど、抑揚があって艶っぽい。
ボディの程度だって極上。

ジャガーXKを先に停めた初老の紳士も
後ろ髪を引かれるようにしている。

これだからロンドンを歩くのは楽しい。

2013年3月表紙

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