ランドローバー・レンジローバー
ベントレー・4.5リッター・”ブロワー”
日産スカイラインクロスオーバー
金子浩久
ベントレー・ミュルザンヌ
ベントレー・コンチネンタル・スーパースポーツ
ベントレー・ミュルザンヌ
ベントレー・コンチネンタル・スーパースポーツ

 

 

 

 

 

月報
2009年11月 November


●11月3日 ランドローバー・レンジローバー
LANDROVER Rangerover

自動車雑誌『NAVI』での連載「10年10万キロストーリー」の取材のために、
神奈川県相模原市の4輪駆動車ショップ&工場「TWIN LAND」へ。
ここで、1991年式のレンジローバーに28万キロ近く乗り続けているSさんを取材する。
実はSさん、11年前にも、同じ連載で取材させてもらっている。
あれからSさんとレンジローバーは、どんな自動車生活を送ってきたのか。
発売中の『NAVI』に掲載中。

 

 


 

 

●11月4日 シトロエンC3
CITROEN C3

フルモデルチェンジしたシトロエンC3の国際メディア試乗会に参加するため、
パリ経由でローマ・フィウミチノ空港へ。
空港脇のホテルからC3を運転し、すぐにその変貌ぶりに驚かされた。
先代のC3の走りっぷりは特徴が薄く、他のシトロエンのような個性が弱かった。
それが一転して、新型はC4やC5、C6などの上級シトロエン。
20年前に乗っていたCXのような、シトロエンならではの柔らかで大らかな
乗り心地に変わった。
これなら、シトロエンファンも納得するだろう。
ドライバーの頭上ぐらいまで続いているフロントガラス
「ゼニスウインドスクリーン」が楽しい。
車内が明るいし、雨の雫がガラスを叩く音に趣きがある。
日本へは2010年の導入予定。

 

 

●11月10日 日産スカイラインクロスオーバー
NISSAN Skylinecrossover

自動車情報サイト「オートックワン」での連載企画「500km走行燃費レビュー」を
取材するため、日産スカイラインクロスオーバーで、東名富士宮から身延町、
中部自動車道、中央高速道を経由し、八ヶ岳、野辺山、佐久を通り、
国道254で富岡まで進み、関越自動車道で戻ってきた。

詳しくは「オートックワン」に書いたが、スカイラインクロスオーバーは素晴らしかった。
開発者の狙い通り、クルマを乗り継いで、舌の肥えたような人でも十分に満足がいく内容に仕上がっている。

 

 

●11月12日 ボルボ V70 Nordic
VOLVO V70 Nordic
 

ヒルトン小田原で行われたボルボのメディア試乗会へ。
XC70 T6 SE、S80 T6 SE AWD、V70 2.5T R-DESIGNなどにも乗ったが、
最も魅力的だったのはV70 Nordicだった。
V70自体には、2007年6月にドイツのケルン近郊で乗ったが、
とても同じクルマとは思えないほど、V70 Nordicは魅力を増していた。
価格も下げられ、装備も充実された。
ラインナップ中最も非力な直列5気筒ターボエンジンを積むNordicだが、
ホンワカした乗り心地は、まさに“癒し系”。
新車を買った人が平均で23年間乗り続ける国のクルマといった感じ。
こういうクルマを必要としたり、欲しくなるライフスタイルを送れたら、
なんて幸せだろう。

 

 

●11月23日 フォルクスワーゲン・ゴルフ カブリオ
VOLKSWAGEN Golf Cabrio

『NAVI』で連載中の「10年10万キロストーリー」の取材へ。
3代目ゴルフのカブリオレ・モデル「カブリオ」に
15年6万2000キロ乗り続けるYさんにインタビューと撮影。
12月26日発売の同誌にて掲載予定。

 

 

●11月25日 ベントレー・ミュルザンヌ
BENTLEY Mulsanne

8月のペブルビーチ・コンクールデレガンスで名前とスタイリングが発表され、
9月のフランクフルト自動車ショーでスペックを公表し、
2010年に発売が予定されているベントレー・ミュルザンヌの製造工程を取材し、
デザイナー、マーケティング責任者などにインタビューするため、イギリスのクルーへ。

クルーは、イングランド北西部Cheshire州にある町。
今では、ベントレーの本社と工場が有名だが、戦前にはスピットファイア戦闘機用の
ロールスロイス製「マーリン」エンジンの製造工場があり、
自動車が出現する以前の時代には汽車を作る会社と工場が多い町だった。

先代に当たるアルナージよりも、ミュルザンヌは15センチ延長された全長を持つが、
長さをあまり感じさせない。
それは、非常に鋭いエッジを持つフェンダーがボディの中心部分を貫き、
視覚的な連続性と一体感を強めているからだろう。
ボディよりも一段奥に引っ込んだリアウインドウも、同様だ。
エクステリアデザイナーのラウル・ピアーズは、
「戦前のフランスの高級車に多く見られた手法だ」と語っていた。

ペブルビーチではミュルザンヌに触れることは許されなかったが、
今回はドアを開けて座ることができた。
インテリアに用いられる革やパネルの素材と色のバリエーションは限りなく。
何をどう組み合わせるかで、印象は大きく変わってくるはずだ。
「イギリスでベントレーを購入する顧客の約半数は、ここへ来て注文している」
(マーケティング責任者のスチュワート・マックロー)

工場を見学すると、製造ラインこそ用いられているが 、
日本だったら機械ですべてを自動化しているであろう工程も、
人間が機械を駆使しながら製造している。
圧巻だったのは、革をシートやドアパネル、ハンドル用に切り取る工程だ。
ここでは対照的に、コンピュータ制御されたスキャナーを用いて、
品質を維持しながら生産効率を上げている。
同様に、さまざまな木材料を加工する工程なども超絶的な職人技のオンパレードだった。
少量生産の超高級車だからできることと言ってしまえばそれまでのことだが、
馬車時代から連綿と続く最高の工芸技術が最大限に活かされている。

パフォーマンス面では、新設された「ドライブ・ダイナミック・コントロール」が
注目される。
サスペンションとステアリング特性を統合制御したデバイスだ。
6.75リッターV8エンジンはツインターボ過給され、1025Nmもの最大トルクを発生する。
組み合わされる8速ATは、段飛ばしのブロックシフティングを可能としている。

エンジン内部もアルナージから大幅に改められているので、
走りっぷりはずいぶんと進化しているのだろう。
早く乗ってみたい。

 

 

●11月26日 ベントレー・コンチネンタル・スーパースポーツ
BENTLY Continental Supersports

コンチネンタルGTスピードを2シーター化し、110kgの軽量化を実現し、
エンジン出力を630馬力に強化したコンチネンタル・スーパースポーツに
クルー周辺のカントリーロードで乗った。
110kgという数値以上の軽快感が非常に印象的で、クルマがふたまわり小さく感じられた。
ベントレーは、車重の重さを逆手に取ったクルマ造りをしてきたが、
このクルマは少し違う。
安定、安心、大馬力、大トルクでまとめてきたが、軽量化を利用しようとしている。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

●11月26日 ベントレー・4.5リッター“ブロワー”
BENTLY4.5litre“Brower”

1924年から30年にかけてルマン24時間で5回優勝した“ブロワー”の1928年型に、
同乗試乗した。
思いの外、静かで乗り心地が良い。
着座位置が高く、走行風が強烈に当たること、シートベルトがないことなどが
昔のクルマであることを実感させられる。
これで24時間を走り切って、優勝したベントレーボーイズに話を聞いてみたくなった。

 

 

 

 

●11月30日 メルセデスベンツ E250CGI ブルーエフィシエンシー
MERCEDES-BENZ E250CGI BlueEFFICIENCY

フォルクスワーゲンから始まった、ヨーロッパ各メーカーの
「エンジンのダウンサイジング」コンセプトは、
いよいよメルセデスベンツにも及んできた。
1.8リッター4気筒にガソリン直噴し、ターボ過給したエンジンの力は十分で、
何も不足を感じない。
燃費とCO2排出量に優れるこのエンジンは、意外に支持を集めるのではないだろうか。
「一番いいグレードが欲しい」というメンタリティの顧客が多いメルセデスベンツの中で、
このコンセプトがどう受け入れられるか、とても興味深い。