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月報
2010年9月 September


●9月8日 フォルクスワーゲン・ポロGTI
VOLKSWAGEN Polo GTI


TOYO箱根ターンパイクで行われたフォルクスワーゲン・ポロGTIの
メディア試乗会に参加した。

箱根はあいにくの大雨と霧で、
ポロGTIの実力をすべて出し切ることはできなかったが 、
優秀なコンパクトスポーツハッッチであることはよくわかった。
スタンダードのポロよりもパワフルなエンジンとスポーティな足回り、
ブレーキなどがポロGTIの特徴だが、
兄貴分のゴルフGTIに装備されている「XDS」という
電子制御システムが同じように付いているところが、
今度のポロGTIのポイントだ。
実際に、コーナリング時のアンダーステアを軽減し、
ほぼニュートラルなハンドリングを実現しているのはXDSの威力だ。
ヨーロッパで販売されている2ドアも日本に導入してもらいたい。

 

 

●9月11日 ポルシェジャパン15周年記念イベント「日本のポルシェ」 
PORSCHE Japan 15th Anniversary 


ポルシェジャパン創立15周年記念イベント「日本のポルシェ」が
御殿場のミュゼオ御殿場で行われた。
イベントは、356からカレラGT、新型カイエンなど
新旧様々なポルシェが展示され、 ステージでのトークショー、
小川義文氏の写真展、東京四谷のオテルドミクニから出張して来た 、
三国清三シェフによるランチ、チャリティオークションなどが催された。
チャリティオークションへの出品を依頼されたので、
2008年のトランスシベリアラリー出場時に1回だけ着用した、
チームエンブレム付きのマムート製ジャケットとキャップを出品し、落札された。

 

 

 

●9月14日 スズキ・スイフト
SUZUKI Swift


フルモデルチェンジしたスズキ・スイフトのメディア試乗会に出席するために、
会場のホテル大箱根に。実物を眼にするまで、
写真や画像だけでは旧型からほとんど変わりがないように見えたスイフトだが、
実物を較べると全然違う。
確実に、外観は新しく見える。
走りっ振りも、これまでのスイフトらしさを残し、進化していた。
しっかりしたボディと、よく動くサスペンションが印象的だった。

 

 

 

●9月15日 メルセデスベンツE350ブルーテック
MERCEDES BENZ E350 Bluetec


排ガスの後処理に尿素を吹き掛けて浄化するクリーンディーゼル、
「ブルーテック」を搭載したメルセデスベンツE350セダンとE350ワゴン、
ML350のメディア試乗会に出席。
それぞれ都内から東京湾アクアラインを往復した。
旧型Eクラスにもディーゼルモデルは設定されていたが、
新型は、より排ガスを浄化したブルーテックシステムを搭載している。
低回転からの太いトルク、しっかりしたボディ、
静かな車内などがチャームポイント。
頻繁に長距離走行を行う人には、その効能を十分に享受できるだろう。

 

 

●9月19日 インディジャパン300マイル
INDY car Motegi 300miles


アメリカのIZODインディカーシリーズ第16戦
「 インディジャパン300マイル」を観戦に、栃木県のツインリンクもてぎサーキットに。
今年から、元F1ドライバーの佐藤琢磨がシリーズに参戦したことで、
明らかに観客は増えていた。
オーバルコース沿いのスタンドを一周してみたが、
琢磨のキャップを被ったり、旗を振るファンが目立っていた。

決勝レースは、ペンスキー・チームに所属するブラジル人の
エリオ・カストロネベスがポールポジションから優勝。
琢磨、武藤英紀、ロジャー安川は、それぞれ12位、14位、20位。

 

 

●9月24日 アウディRS5
AUDI RS5


宮城県のスポーツランド菅生サーキットで行われるイベント
「アウディ・サーキットエクスペリエンス」を取材するため、
発表されたばかりのアウディRS5で、都内から東北道を一路北へ。
RS5は、アウディのスーパーカーR8と同じエンジンを
A5のボディに積んだ、“スーパースポーツセダン”。
もちろん、足回りやブレーキは強化され、
エクステリアとインテリアには専用の装備が施されている。
乗り心地が非常に良く、とても450馬力のエンジンを積んでいるとは思えない。
しかし、エンジンを高回転まで回すと、
首がのけぞるくらいの猛加速をする。
しかし、その一連の挙動があくまでジェントルなところが大人っぽく、
アウディらしい。
後席の居住性も優れ、広大なトランクと併せて、実用性も高い 。
速いだけではなく、エレガントなセダンを探している人には勧めたい。

 

 

●9月28日 ジャガー創立75周年イベント
JAGUAR 75th Anniversary


今年はジャガー社創立75周年にあたり、各地で様々なイベントが 行われているが、
イギリス・ゲイドンの本社で行われたメディア向けイベントに参加した。
最新のXJやXKRリミテッドエディションなどの他、なんと同社のヘリテイジセンターが
所有、管理しているヒストリックジャガーを敷地内外で運転することができたのだ。
1951年のマークX 3.5 ドロップヘッド、53年Cタイプ、
76年EタイプV12コンバーチブル、73年XJ V12等々。
中でも、1977年のXJ V12 5.3Cはとても33年前のものとは思えないほど
ロードホールディングに優れ、乗り心地も良かった。
V12エンジンはトルクたっぷりで、3速ATでも十分な加速 。
時代を感じさせられたのは、スローなステアリング。
ハンドルをたくさん切って、ワンテンポ置いてからクルマの向きが変わる。
ここだけは、船を操っているみたいだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

●9月29日 ジャガーC-X75
JAGUAR C-X75


ゲイドンから、マンチェスター空港経由でパリに入り、
夕方から市内のロダン美術館で、ジャガーのパーティが行われた。
明日から行われるパリ国際自動車ショーで発表される予定の
ジャガーのコンセプトカーが、限られたメディアに事前にお披露目された。
親会社であるタタ・モータースのCEO、ジャガーの社長に続き、
もはや“スターデザイナー”化した貫禄のイアン・カラムが紹介した
コンセプトカーは、「C-X75」。
 

このままで直接市販する予定のない同車には、
アルミニウム素材がふんだんに用いられている。
1966年のレーシングカー「XJ13」のデザインアイコンを盛り込みながら、
動力源には、なんと小型ガスタービンが用いられているから驚かされる。
飛行機などに用いられているガスタービンエンジンを小型化し、
飛行機よりも低回転で回すことによって、騒音と振動を軽減させることができる。
その動力で発電し、4輪のホイール内に取り付けられた4個のモーターを駆動する。
最高速330キロ、ゼロ100キロ加速3.0秒というスーパーカーだ。


「ガスタービンエンジンのクルマ」というと、
宇宙ロケットにタイヤを取り付けだけのような、
今にも空を飛びそうな無邪気な1960年代のアメリカの自動車メーカーの
コンセプトカーを思い出す。
しかし、C-X75はそれらとは違って、造形はあくまで現代的で現実的。
ジェット推進力で加速するのではなく、
それによって発電して走る電気自動車であるという点も21世紀的だ。
タービンに用いる燃料も、ガソリンはもちろんのこと、
「ディーゼルやバイオ燃料なども使えてエコ」という点でも抜かりない。


生産するには数々の制約を解決しなければならないが、
原理的には十分に可能で、 そのコンセプトが新しい。
絵空事とリアルワールドでの展開とが、虚実取り混ぜられているという
コンセプトカーの役割を十二分に果たしている点が見事なのがC-X75だった。

 

 

●9月30日 パリ国際自動車サロン


30日早朝からモーターショーを取材する。
モーターショーは、毎偶数年にパリ中心地の南にある
ポルト・ド・ヴェルサイユという見本市会場で開催される。
初日は、各社の社長が新車や経営戦略を発表する
プレスコンファレンスが15分ごとに行われる。
朝7時から、オペル、フォルクスワーゲングループ各社と続き、
新型パサート、ポルシェ911GTS&スピードスターなどが発表された。
ベントレーのコンチネンタルGTの新型も事前にインターネットで
発表されていたが、実物を眼の前にすると、やはり特徴がよくわかる。

昨晩、ロダン美術館で見たジャガーのコンセプトカーC-X75は、
やはりショーで目立っていた。
コンセプトカーとして華があるし、技術的な先進性に溢れ、
いくつかの面白いアイデアが提言されている。

ブースが背中合わせになったランドローバーでは、
来年市販が決定した「イヴォーク」が発表された。
ゴリゴリのオフロード4輪駆動車ではない、
市街地とオンロード重視型のライトクロカンとも呼ぶべき新型が、
本家というか老舗からとうとう発表された。

ルーフが低く見えるイヴォークはカッコ良く、
これまでのランドローバー各車とは違った一面を訴求している。
路上を走り出すと、きっと鮮やかに見えるだろう。

地元フランス勢の中では、プジョーとシトロエンの勢いが強かった。
プジョーは大型セダンとステーションワゴンの新型「508」を発表し、
他にもコンセプトカーを5車種以上持ち込んだ。
コミューターの「bB1」から、
豪華ディタッチャブルハードトップクーペ「SR1」までの
様々なコンセプトカー群は、バブル期の日本メーカーを思わせる。
プジョーはクルマの他に自転車も作っているが、
未来的な電動自転車のコンセプトバイクも出展しているのも印象的だった。

シトロエンは、新型C4とDS4を発表。
「SURVOLT」という電気レーシングカーのコンセプトカーや
来年のWRC(世界ラリー選手権)マシン「DS3 WRC」も出展した。
旧型となったC4で今年度のWRC王座に挑むセバスチャン・ローブと
モーターショー会場を衛星画像で結び、
社長がローブに抱負を訊ね、 激励する演出も行われた。
ローブは見事にそれに応え、
3日後の日曜日に自身6度目となるWRCチャンピオンを獲得した。
“夢一杯”のコンセプトカー「ラコステ・アンド・シトロエン」は 、
あの、ワニのラコステとのコラボで、こちらも電気で走るオープンバギー。

電気自動車やハイブリッドカーは、
もはやパリのモーターショーでは特別の存在ではなくなっていた。
C-X75のようにガスタービン駆動のスーパーカーから、
シュコダ・ルームスターの電気自動車仕様まで、
電気自動車はその目的と成り立ちによって、二極分化していた。

しかし、その一方で、内燃機関もしっかりとシノギを削っていた。
その代表例が、エンジンのダウンサイジング化だ。
フォルクスワーゲンが先鞭を付けたダウンサイジング化は、
すぐにヨーロッパ各社が追随した。
今回のショーでは、メルセデスベンツがトップモデルのSクラスに
2リッター4気筒を搭載し、
VWパサートは1.4リッターを中心に据え、
プジョー508は1.6リッターからラインナップされている。
パリのショーでは、ダウンサイジング化の第2幕が下ろされた感があった。
ハイブリッド一辺倒の日本メーカーとはとても対照的だ。

いわゆる環境対応技術が中心を占めたモーターショーだったが、
そんな中でも、ジャガーC-X75に見られるように、
自動車の限界を新しい技術によって見極めようとする動きが
顕著だったという意味で、非常に見所が多かった。
個人的には、C-X75とプジョーSR-1が魅力的で、
ショーを盛り上げていたと思う。